MYマジックボードＶＯＬ１ 関本カイトプロ！

今シーズンカイトは、5'11（高橋シェイプ）6'3,6'6,6'10,7'2(TOKOROシェイプ)の計５本のサーフボードで、ハワイ・ノースの波に挑んだ。
カイトは、パイプライン、バックドア、オフザウォールなど、
ノースの中でもハードなポイントをメインにサーフ！
特にバックドアは、彼にとって一番重要なポイント。
バックドアで凄いチューブをメイクする為に、ノースに来ていると言ってもいいくらい。
カイトがノース入りするとすぐに、待ってましたとばかりに、
４～６ftのバックドアセッションを開始！
彼は果敢にバレルにプルインして猛烈にアタック！
そして何とわずか１週間の間に、6'3,6'6,6'10の出来たばかりの
TOKOROのボードを全部折ってしまい、残ったのは5'11と7'2の２本！
ハワイ、バックドアの波を5'11で滑るのは、ケリースレーターとか、
その辺のレベルのほんの一握りのトッププロのみ！

カイトのハワイ滞在期間は２ヶ月で、まだ１ヶ月以上ある。。
そしてまた、４～６ftのバックドアＤＡＹがやってきた。
カイトは開き直り、5'11でゲッティングアウト！
そして5'11の日本の波用に作ったボードで、見事に５ftのバレルをメイク！真にこの１本で彼のバックドアに対する感覚・考え方が変わり
彼を更に一歩上のレベルに押し上げた。

この5'11の高橋シェイプのボードは、日本のビーチブレイク用に
シェイプして作ったのに、まさかバックドアでチューブをメイク出来るとは、夢にも思わなかったはず。
真に、彼にとってのマジックボード！


サーフィンライフ・メガカタログで、ロックダンスの広告見開き！
となったカイトのバックドアチューブ！


★関本カイトプロのコメント！
正直、5'11では短過ぎるかと不安でした。
でもやるしかないと思い、セットのピークが丁度自分の所に来たので、
思いっきりパドルして、テイクオフしました。
掘れ上がった波のフェイスで、素早くレールをねじ込み、短い分チューブの中でのコントロール出来て、何時もより深く長くチューブの中にいる事ができて、出れる！と判った時は、体中にアドレナレンが駆け巡りました。自分のサーフキャリアの中で思い出に残る１本でした。

★そのボードをシェイプした高橋真人に、どんなコンセプトでデザインしたのか聞いてみました。

以下、高橋の言葉です。
このボードは、コンペテション・ハイパフォーマンスデザインで、
去年の後半にシェイプしたボード。
以前、彼に作ったボードからのフィーリングとフィードバックを元に、
ライディングの各パート（ボトムターン、カービィング、エアーなど）
を、一つ一つ細分化して分折し、チューニングアップしてデザイン。

日本のビーチブレイクにおけるコンディションを考えると、
コンテストの短い限られた時間内での状況を考慮し、
テイクオフの滑り出しは、ライディングに支障しない程度に最大限にノーズロッカーを落として、テイクオフスピードを強調！
次にビーチブレイクの特徴である不安定で、
変則的な波のフェイスに対応し易くする為、ロッカーと共にフォイル（厚みのバランス）を調整！
アウトラインについては、何時もと同じであるが、
サイドフィンからテールエンドに向けての絞り方を３ｍｍ程度控えて、
テールコントロールした時のターンのドライブ感を強調しました。

当初、彼からのフィードバックは良好で、力が無いトロイ波でも、
十分コンテストで使えるとの事だったのですが、
今期のノースで、しかも６ｆｔのバックドアまで使用出来るとは、
私自身も想定外の事で、驚いてます。